ケンタッキーフライドチキンは私が人生で初めてしたバイトです。
大学に入学したころ自宅から歩いて10分のところに、確かそのころ奈良県で初めてのKFCができたのが、この場所だったと記憶しています。
この記事の目次
ケンタッキーフライドチキンに決まってワクワクな日々!
大学合格が決まって、やっとアルバイトが出来ることにワクワクしていたので徒歩圏内のKFCは迷いもなく夢のアルバイト先としてパーフェクトな場所でした。時給(10年前)はそのころスタートが660円だったと記憶しています。
研修期間の1かっ月は定額で、そのあと能力により上がっていく条件でした。
KFCで働いたデメリットとは?
アルバイトの経験がまったくなかったので、最初のトレーニングでとても戸惑いました。
就業する前に必ず発声練習をさせられるのが非常に苦痛で、10分ぐらい「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「おそれいります」「お気をつけて」など、外に聞こえないように事務所の中で練習させられるのですが、お客さんに向かってでなく、壁に向かって発声練習するのが妙にバカバカしく思えていつも不機嫌な態度で臨んでいました。
あとは身だしなみが社会主義国家なみに厳しくて、女の子のロングヘアーはまとめてお団子にして帽子のなかに全部隠してしまわなくてはいけません。前髪も漏れ出ることなく、全部帽子のなかに入れてしまいます。
口紅も当時は派手な色が流行っていましたが、マネージャーの指示で全員薬用リップ使用を義務づけられました。
30を過ぎた今となってはそんなことどうでもいいことですが、20なるかならないかの微妙な年ごろの私には結構恥ずかしい経験でした。
KFCでのメリットとは
そのトレーニングは常に屈辱だと思いながらもメリットは、休憩でドリンクが飲み放題なこと、チキンやビスケットが格安で買えることでした。持ち帰り用に購入するのも社員価格でとっても得した気分でした。
従業員と先輩たち
このKFCは奈良県の南部に初めてできたフランチャイズチェーンだったのですが経営は京都の中小企業で、ほかにも本屋のチェーンやツタヤのようなチェーンをもつマルチ企業で、オープン当初社員は京都から通勤していたようで遠い人は毎日2,3時間かけて車で往復していたことを記憶しています。
私より先にアルバイトに来ていた大学生の先輩が2,3人いてどの人も才女ばかりで、私と2つくらいしか変わらないのにとっても大人な振る舞いと社会という物の理解が良く、
マネージャーの突然の指示や改良による変化について行けなかったわたしによく「これはあくまでも仕事だからね、そんなにキマジメに考えて処理できなくても大丈夫だから」と諭してくれたことで何度も救われました。
KFCで思いがけなく得した経験
このKFCは京都にもう一つフランチャイズを出していましたが、近畿地区でどうやら売り上げが上位に上っていたため、社員研修と称してアルバイトでも、
長く勤務している者から順にハワイやグワムへ連れて行ってくれる制度があり、わたしも大学4年になったころ、ハワイに連れて行ってもらいました。実はそれが私の初の海外旅行となりました。
研修には京都の店舗から一人、大阪の店舗から2人参加して、この4人一グループで行動することになりました。関西からは私たち4人のみで後は関東からのグループ総勢30人余りが研修に参加しました。
4泊5日の研修旅行でしたが、観光は1日バスでまわり、ハワイのKFCの視察、あとは自由行動で、最高に楽しい旅になりました。
ケンタッキーのアルバイト経験で得たこと
社会にでて働く、社会生活をするというのがどういうことか、このKFCでたくさんの良い先輩や女性社員に囲まれながら勉強できたことは実際私のその後の仕事に大きく影響を与えました。
こんなに和気あいあいと仕事をできる職場はなかなか見つからないし、厳しい場面もありましたが、どれもとてもいい思い出として心に残っています。