【選挙は出口調査だけじゃない!】読売新聞で衆議院総選挙の際にデータ入力バイトはどんな仕事?【口コミ・評判・経験】

衆議院が解散されたら世間は選挙ムードが高まってきます。総選挙では、どのような体勢になるのか気になるところです。

 

ところで、国政選挙や地方選挙などではそれに関連するアルバイトがいくつかあり、特に出口調査は有名ですね。

 

 

しかし、選挙関連には「データ入力アルバイト」という特殊なアルバイトがあるのをご存知ですか。

 

今回は、データ入力アルバイトについて紹介していきたいと思います。

 

 

データ入力アルバイトの仕事内容は?

データ入力は主に「候補者や政党の票数を入力していく」作業です。

 

開票後、リアルタイムで更新される票数をキーボードのテンキーボタン(右端にある電卓のような配置となっているボタン)に入力していき、送信します。

 

 

基本的に1人2組となり、片方は更新された票数を読み上げ、片方はテンキーボタンで読み上げた票数をPCに打ち込んでいきます。

 

票数の読み方ですが、例えば、「自民党に17548票」入った場合「自民、いち・なな・ご・よん・はち」という風に読み上げました。

 

マスコミ業界ではどの新聞社も数字の読み方が固定されているようです。

 

 

データ入力アルバイトを行っていた時期は?

大学3年生の時、時期で言ったら2008年なので、麻生政権が誕生した頃だったと思います。

 

偶然大学のアルバイトを掲載する掲示板で見つけ、すぐ事務局へ行き連絡先を入手しました。

 

 

短期系のアルバイトだったので、先着順となっており難なく採用されました。

 

データ入力アルバイトはどんな企業が行っている?

選挙関連のデータ入力は基本的に、「新聞社やテレビ局などのマスコミ企業」が行っています。

 

私の時は「読売新聞社」が行っていました。

 

 

当時私は、地元である青森県青森市の大学に通っていたため、データ入力のお仕事を行ったのは「読売新聞青森支社」でした。

 

担当者の話では、国政選挙は現在「小選挙区」と「比例代表」が分かれており、読売新聞社では「比例代表」を担当していました。

 

 

ちなみに、小選挙区は、地元のテレビ局が担当していました。

 

それぞれ打ち込んだ票数を元に、テレビなどの開票速報で、候補者の当落が視聴者の皆さんに発表されます。

 

 

データ入力アルバイトのメリットは?

大きなメリットは、作業がとても簡単ですぐ覚えやすいことです。

 

テンキーで数字を打ち込んでいくだけなので小学校低学年でも覚えられるくらいです。

 

 

ですので、特別なPCスキルを習得する必要はありません。

 

また、データ入力は基本デスクワークなので、肉体労働のように体力を消耗することはありません。

 

 

データ入力アルバイトのデメリットは?

作業が簡単な反面、失敗した時のリスクが大きいです。それにより、絶対に失敗出来ないことになります。

 

得票数はまずデータ入力を行っている新聞社やテレビ局などに情報が発表されます。

 

 

それの票数をPCに打ち込み送信することによって、初めて公に開票状況や獲得票数などが発表されます。

 

それまでは、候補者や政党はどのくらい得票数を獲得したのか知りません。

 

 

万が一票数入力を間違ってしまうと、候補者や政党にはもちろん、その大勢の関係者などに多大な迷惑を掛けてしまうことになります。

 

データ入力アルバイトの流れは?

採用されると、まず1時間程の説明会が行われ、数日後、本番さながらにデータを打ち込んでいくリハーサルが行われます。

 

 

リハーサル時の票数などは、新聞社などで設定した架空の票数となります。

 

リハーサルを数回行い、投開票日当日となる本番を迎えます。

 

 

説明会は平日でしたが、リハーサルは本番同様日曜日に行われていました。

 

気になる時間帯ですが、リハーサルは「昼から夕方」にかけて、本番は「夜から明け方にかけて」行われていました。

 

 

本番は、「夜通し作業を行うことになります」。

 

衆議院が解散されないとデータ入力アルバイトはどうなる?

当然のことですが、衆議院が解散されないとデータ入力アルバイトは行われません。

 

私が行った時は、麻生首相が解散するか否かで騒がられていた時で、読売新聞は、「10月下旬解散・11月下旬投開票」と予想していたそうです。

 

 

ところが、麻生首相は2008年内の衆議院解散を見送り、結局解散したのは翌年7月でした。

 

私は、説明会とリハーサル1回行い契約解除となりました。

 

 

データ入力アルバイトの給料は?

気になるお給料についてですが、データ入力は「日当制」です。

 

説明会は、1時間弱参加するだけで「4000円」、リハーサルは、約6~7間勤務で「7000円」でした。

 

 

ちなみに、本番だと約10時間勤務(休憩1時間)で「12000円」だったと思います。

 

金額が高いのは、深夜手当が含まれていたためだと思います。10年位前のことだったのであまり覚えていませんが。

 

 

私は、説明会とリハーサル1回分で計「11000円」貰いました。

 

しかし、仮に、麻生首相が読売新聞の予想通り衆議院を解散していたら、リハーサル2回あったとして、30000円貰えたことになります。

 

 

リハーサルと本番は、時給にすると約1000円くらいなので、私が住んでいる地域の平均時給としてはかなり高いです。

 

バイト先の先輩や交通手段は?

期間限定のアルバイトだったので、全員初対面でした。

 

バイト先の先輩ではありませんが、データ入力の担当者の方は説明がとても丁寧で分かりやすく優しい方でした。

 

 

交通手段ですが、私は自転車で通勤しました。読売新聞は市街地にあったためアクセスが良好です。

 

しかし、リハーサルはまだしも、当日は夜通しで作業するので、勤務終了時は公共交通機関はまだ始発が出ていないと思います。

 

 

自転車か家の人に送迎を頼むのが望ましいです。どうしてもそれらが困難だった場合は、出費を覚悟してタクシーでを使うことになります。

 

ちなみに、データ入力アルバイトでは交通費は支給されなかったと思います。

 

 

出口調査のアルバイトは求人広告サイトなどで数多く募集されています。

 

しかし、データ入力アルバイトは、大学生活終了後、一度も求人サイトなどに掲載されているところを確認したことがありません。

 

 

データ入力アルバイトは、「大学生限定のアルバイト」だと私は思っています。

 

しかし、その分給料も良く作業内容も簡単。

 

大学生の方、特にマスコミを志望している学生の方には、選挙時にマスコミがどのような業務を行っているのか勉強にもなるので、とてもオススメ出来ます。

 

 

高校生の方も、大学へ進学したら大学生ならではのアルバイトもあるので、進路選択の際には少しでも参考になれれば幸いです。

 

今回の衆議院総選挙でも、データ入力アルバイトを行っているのかもしれません。

 

 

しかし、貴重な体験を出来るので、データ入力アルバイトの先輩として、多くの学生に体験してもらいたいと私は思っています。