【時給が高い!】北海道の廃墟ラブホテル「コスモ」の同名のホテルで清掃バイトをしたら【口コミ・評判・経験】

きっかけは簡単!近いし興味があったから!

私は当時10代で埼玉県に住んで居たのですが、ラブホテル「コスモ」でバイトをしていたことがあります。

心霊スポットとして北海道に廃墟となった有名なラブホテルが同名でありましたが、それとは違います。

きっかけは、自宅から徒歩10分程度、車で2分程度の場所に「コスモ、従業員募集!自給1000円」の文字があったから。埼玉の田舎町で時給1000円は高いと思いました。

 

 

それにラブホテルは目立つんですよね。外観がキラキラしてる所がどうしても多いので!

 

「コスモかぁ…ガソリンスタンドみたいな名前だなぁ…」なんて思いながら電話をしたら、すぐ面接になりました(現在はコスモから店名が変わったみたいです)。

 

 

面接に行くと、交通費のガソリン代も出してくれるとのことだったので、すぐにバイトを始めることに。そしていざ始めてみると、かなりやりがいのある仕事でした。

 

最初は「自給高いし~!」なんて思っていたのですが、人間関係も主婦の人が多く、男手を大切にしてくれたので優しく教えてくれました

 

基本的な作業は4人1組!!

実際にラブホテルで勤務したことのある人しか知らないような話ですが、1部屋の掃除は基本的に4人1組でやります

 

もちろんシフトによって3人になってしまったり、5人で作業する場合もあるのですが、4人でそれぞれの場所を担当して掃除するのです。

 

 

具体的にはまず、「先行」「部屋」「洗面」「風呂」という担当を4人でそれぞれ決めます。そしてこの「先行」が先に1人でさまざまな作業を行う形でした。

 

実際の流れでは、部屋のポットや食器を片づけ、お湯等は洗面台に流し、洗面においておく。食器は専用の籠の中に入れ持ち歩く。

 

 

レンタル品の回収、シーツを剥がして風呂に投げ込む。風呂の栓を抜いて水を抜いておく。新しいベッドのシーツをリネン室に取りに行って部屋においておく。

 

などなど。しかもこのベッドシーツと言っても、シーツや布団カバーはもちろん、バスローブや洗面台の足ふきマット等がセットになっています。

 

 

それを事前に従業員でセットを作っておき、リネン室に置いておくのです。

 

これら全てが終わって、先行の仕事は終了。他の作業員を待たずに次の部屋に向かいます。そして入れ違いに、他の3人が部屋に入ります

 

 

次のお風呂の人は名前の通り、お風呂の掃除担当でした。

 

仕事内容としてはお風呂を毎回綺麗に磨いて、水アカを残さないようにシーツ等を使って綺麗に拭き上げます。しかし、これが実は一番大変。

 

何が大変かと言うと、夏は本当に暑いんです。蒸した部屋は湿気もあるので、汗が止まりませんし、水も自然蒸発しないので乾いた布で何度も何度も拭く必要がありました

 

冬は自然蒸発するのでいくらか楽になるのですが、夏のお風呂は地獄です。

 

 

とは言えお客様の中にはお風呂を利用しない方もいらっしゃるので、その場合は「ラッキー♪」とか言いながら次の部屋へ…。

 

ちなみに、浴槽を拭いて濡れたシーツはクリーニング業者に出して綺麗に洗ってもらいます。

 

 

次に洗面の人ですが、こちらもその名前の通り洗面の掃除です。

 

先行の人がおいて行ったポットを洗面台で綺麗に洗い、洗面用具の補充を行います(ヘアーブラシやヘアゴム、歯ブラシ等の無料サービス品)。

また洗面台は、お客様が気にする場所のひとつなので、水アカひとつ無いように綺麗に磨いていました

 

最後の部屋の人は、部屋の掃除です。床の掃除から足りないものの補充(食器や無料サービスのお茶やコーヒー)、ポットを置く位置の角度まで確認します。

 

 

このとき部屋にあるベッドのシーツ交換は、3人の中で洗面と部屋の人が終わるのが早いのでこの2人で交換していました。

 

2人で協力して息のあった行動ができれば、1分もかからずに交換できます

 

 

以上で1部屋の清掃は終了。部屋の人が全体(部屋・洗面・お風呂)が綺麗になっていることを確認し、受付に報告したら、部屋に遠隔操作でカギをかけてくれます。

 

1部屋当たりの清掃が完了するまでの時間は、だいたい10分程度でしょうか。汚い部屋だともう少し時間が掛かったりします

 

初心者の仕事は先行から!慣れたら洗面、お風呂!部屋はやらせてもらえない!!

職場にもよるでしょうが、初心者は先行で大まかな流れをつかむことから始まります

 

 

その後1週間程度でお風呂か洗面仕事を任されるのですが、だいたい女性作業員は洗面から入ることが多いです。

 

反対に、「男性作業員はまずはお風呂から覚えろ」と言われました。お風呂の掃除はどうしても力仕事で辛い仕事になるので、男性が適正ですしね。

 

 

また、部屋の仕事は絶対にやらせてもらえません

 

と言うのも、「部屋担当の人」は当たり前ですが先行・洗面・お風呂の全ての掃除が出来ないと、綺麗になっているか、どこが汚れやすく見落としやすいのかわからないからです。

 

 

いわゆる部屋担当は部屋の責任者。全ての仕事をこなせて初めて、リーダー的な存在になれるんです

 

簡単と思っててもここはどうしても辛い!!

変な話ですが特殊な性癖を持ってるお客様もいらっしゃいます。

 

 

私が仕事していた時はお風呂にゴーヤが浮いていたり…。またSMルームなんて特殊な部屋もあったりしたのですが、床一面にローションが…なんてこともありました

 

また嫌がらせなのか、お風呂の水を出しっぱなしにしていて洗面まで水浸し…なんてこともありましたね。

 

 

「なんでこんな酷いことをするんだろう?」と悲観しても、また綺麗にしてお客様をお迎えしなくてはなりません。

 

イライラしたら逆に笑いに変える位の気持ちを持って仕事をした方が良いです

 

 

お風呂にゴーヤ浮いてても良いじゃないですか。「ローションで滑るねー(笑)こんな滑るんだー(笑)」なんて言いながら仕事をこなしましょう。

 

病気には注意!特にノロウィルス!

体調が悪くて休憩で利用するお客様もいらっしゃるんです。

 

 

以前、入室されてから10分程度で退出されたお客様がいて、「おかしいな?」なんて思いながら部屋の清掃に入ったのですが、部屋にあったのは嘔吐物。

 

この後、従業員の殆どがノロウィルスに感染しました

 

 

慣れた仕事でもしっかりマスクを付けたり、おかしいと思ったら直ぐに換気する等の対策は忘れないようにしましょう

 

やりがいのある仕事!!

それでもやっぱりやりがいはある仕事です

 

 

よくラブホテルに日記のような自由帳が置いてあると思うのですが、利用されたカップルの良い話を見たり、夫婦の気持ちを確かめあったお話が書かれていたり。

 

またアンケートで「新しい命を授かった」等の意見が書かれてると、「部屋の清掃をして良かった」という気持ちにはなります

 

今はコスモ自体が存在してるのかはわかりませんが、

カップルや夫婦にとって安心出来る場所のひとつとして利用して頂けたなら、良い仕事をしたなと思える仕事です。