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1度は誘われてナンボ?のキャバクラ嬢
私がキャバクラのアルバイトを始めたのは、大学へ行くため、都会で一人暮らしを始めた18歳の春。はじめて大通りをドキドキしながら友達と歩いているときに、スカウトマンに声をかけられた。
最初はナンパ?と思ったけど、私たちが田舎から出てきたばかりだというと、色んなことを教えてくれた。これがきっかけで3年ほどキャバクラ嬢をするとは思いもよらなかった。
違う自分になりきっちゃえ!
入ったお店は、地域で一番有名な大型店。緊張しながら面接を終えると、店長が名前をつけてくれた。私の雰囲気でつけられたお花の名前は、本名とは全然違ったけど、なんだか違う自分になったような気がして、ワクワクした。いつもはちょっと人見知りの私も、違う名前を呼ばれると、積極的になれる自分がいた。
お金だけじゃない!仲良しメンバーが楽しい!
お店までは、いつも地下鉄で通った。電車代は実費だったけど、店には無料の「送り」があったから、お店が終わったあとは、みんなで一緒に帰宅!家が近い人から下してもらえるので、意外と私の順番は早かった。他県から来ている子は、一時間くらいかかっている子もいて大変。
とはいえ、仲いいお客さんとアフターに言ったり、仲良しメンバーで朝までカラオケしたりすることのほうが多かったな。年齢が近い、趣味の合う子たちが集まっているので、仲良くなりやすく、みんなでワイワイ遊びながら、じゃんじゃんお金が入ってくる感じだった!
女なら、一生に一度は本気でちやほやされたい?
最初は座ってるだけでいいんでしょ、って思っていたキャバクラの仕事。しかし、全然違うと気づいたのは、ナンバーワンの席についたとき。初めてヘルプで席についたとき、お客さんは私のことなんて見向きもせず、当然名前なんて聞きもしない。
お目当ての彼女に必死なのだ。ナンバーワンのためにじゃんじゃんドンペリが運ばれてくる。初めて飲むドンペリも、クラッシュアイスの注ぎ方も、私は初めてシャンパン飲むから、全然うまくできない。ただただナンバーワンが輝いて見えて、それがものすごく惨めな気分になったけれど、でもわたしもこうなりたい、と思ったのです。
美人じゃなくてもナンバーワンになれる
キャバクラ嬢という仕事は「単純に可愛い、美人な女の子がナンバーワン」になれると思っている人が非常に多い。しかし今まで数店舗見てきて思うには、それは一つのポジティブポイントではあるけど、絶対的な理由ではない、ということだ。
また、男性側が話をして(女の子はしかたなくおじさんの話を聞いてあげて)、お酒を飲ませて(または、飲みたくないお酒をおじさんに飲まされて)、いやらしい目で見られるのを、ニコニコ我慢してあげるものだと思っている人もいる。
しかし本当はものすごく、深い仕事なのだ。相手のことを、深く聞き取ろうとする姿勢から、その状況に応じておちゃらけて見せたり、癒しをあげたり、相手が要求しているものに美しく変化して投げ返しているのがキャバクラ嬢。相手のことを思いやるコミュニケーション能力のプロフェッショナルなのです。それは容姿的な違いではないのです。
やっといてよかったと思う、今
キャバクラ勤務の時給は6000円。普通の仕事をしている、今考えると、「たかーい!」って思うけど、当時はまだまだ!と思う気持ちがありました。あの頃キャバクラ嬢として体験した事は、今でも話のネタになる!
車をもらったり、なかなかいけないお店に連れて行ってもらったり、いいお酒を知ったり、また、年上の方と楽しくお話しをするマナーと術を知ったことは、私の今にはとても糧になっています。若いうちはやらなきゃ損!
求人媒体について
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