わたしはもともと海外生活に憧れていて、ワーキングホリデー制度を使用し、ヨーロッパに1年間住んでいたことがありました。
この記事の目次
25歳でリゾートバイトに興味を持った理由
25歳の頃、ビザが切れて日本に戻ることになったのですが、次もまた別の国のビザを取得することにしました。
そのビザを取得するまでに少し時間がかかりそうだったので、住み込みでバイトができるところを探していたところ、リゾートバイトを見つけました。
日本だとは思えないくらい、想像以上に寒かった
わたしが住み込みバイト先に選んだのは信越地方の、スキーリゾート地近くのゲストハウスでした。インターネットで「住み込み バイト」「住み込みスタッフ」というワードで検索したところ、そのゲストハウスの求人を見つけました。
ちょうど、その時に住み込みスタッフを募集しているとのことだったので、応募して11月から働くことになりました。わたしは関東出身なので、マイナスの気温をあまり頻繁に体験したことがありません。
しかし、さすがはスキーリゾート地、11月でもすでに寒く、真冬の1月は気温がマイナス8度にまで下がり、まさか日本でこんなに寒い思いをするとは…と驚いたのを覚えています。
いよいよ始まった共同生活
信越地方のそこのゲストハウスまでは、幸い時間のあった友人が関東圏から車で送ってくれました。期間は11月から3月末までの約4か月でした。
信越地方のゲストハウスでの仕事は、主に受付や予約管理、客室清掃でした。食事は出さないシステムだったので、調理をする必要はありませんでした。
住み込みスタッフに用意された部屋は個室ですが、暖房器具が無く、部屋で過ごすときは毛布をかぶっていました。また、トイレ、シャワー、台所などは、スタッフと宿泊客が共同で使うスタイルでした。
見ず知らずの他人と暮らす大変さ
私は、それまで共同生活をしたことがなかったのですが、たったの4か月だから大丈夫だろうと、共同生活に関してはあまり心配はしていませんでした。
しかし、実際にゲストハウスにスタッフとして住み込みをすると、ほぼ自分のプライバシーは無くなると言っても過言ではありません。
トイレに行くにしても、その日の宿泊客と顔を合わせることになるので、それが少しストレスでした。ただ宿泊客とすれ違うだけなら「こんにちは」とあいさつして通り過ぎれば良いだけなのですが、何か問題が起きた時が面倒です。
自分が非番の時でも、もし客室の装備にトラブルがあったり、お客さん同士でもめ事が発生した場合は、放っておくわけにはいきません。
自分の業務時間ではなかったとしても、見過ごすふりはできないので、対処することになります。
世界中の人と友達になれる
しかし、ゲストハウスでの仕事は大変なことばかりではありません。楽しいこともたくさんあります。わたしが働いていたゲストハウスには海外からもたくさんの人が宿泊しにきました。
そのため、ゲストハウスから一歩も外に出ることがなくても、毎日毎日新しい人と出会えるのは楽しみのひとつです。
時にはリビングで、外国人のお客さんと一緒にお酒を飲みながら、異文化について話をしたりもしました。
収入うんぬんよりも大切なものが得られた
住み込みバイトの給料はそれぞれ違うと思いますが、わたしが働いていたところはとても少なかったです。
そのため、時間が空いている日はよそにアルバイトに行っていました。ただ、家賃、光熱費、食費はかからないので、収入は使うことなく貯金にまわすことができました。
短期とはいえ、このリゾートバイトをしたことはとてもいい経験になりました。普通に生活していたら知り合うこともなかったであろう世界中の人々と会って話すことができ、また、仕事を辞めた今でもずっと連絡を取っているほど仲のいい友達も、一緒に働いていたスタッフの中から見つけました。
収入うんぬんよりも、お金では買えないこういう出会いがあったことは、わたしにとって素晴らしい糧になったと思います。