大学3年の春に従事したアルバイトは
手作業で生コンクリートを作り、打設することが主な作業内容でした。
通常、生コンクリートはコンクリート工場で作り、ミキサー車で運搬し打設するのですが、
ミキサー車が入れないような狭い箇所だったので、現場にて人力で製造する必要があったようです。
生コンクリートは砂と砂利とセメントをまんべんなく混ぜたものに、水を加えることで
化学反応を起こし硬化するのですが、人力で練るにはかなりの力が要ります。
また一度に作れる量は一輪車に一杯ぐらいで、せいぜい0,1m3程度しか作れません。
土木工事業の職人さんは、学歴は低い人たちが多く、がさつな性格の人が多いです。
体力勝負だけなら耐えられますが、大学生でインテリぶっていた私にとっては
慣れない人間性に付き合わなければらない、職人との人間関係は苦痛でした。
私より若い十代の職人さんに、大学生であることを馬鹿にされたことも不愉快で苦痛でした。
それでも続けることができたのは、高い時給があったからでしょう。
土木工事のアルバイトはいわゆる3k(きつい・汚い・危険)というのは当てはまらないと思います。
学生バイトには楽な仕事しか与えられませんが、それが元で謂われない誹謗中傷や嘲笑があるかもしれません。
時給は1000円で作業時間は7時間程度、体力よりも精神的に神経をすり減らされるバイトでした。