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自分が西濃運輸のバイトを始めた理由
父から「大学に合格してさらに免許を取得したら車を買ってやる」と言われ、大学入学と同時に自動車教習所に通い始めた私。
授業よりも教習所を優先した甲斐あって、免許は6月に取れ、7月には待望の2ドアセダンが納車されました。
その時、父から言い渡されたのが、「車は買ってやったが、維持は自分でしろ」です。
納車されてすぐ大学は夏休みになりましたので、ドライブに行きたいのは山々でしたが、それにはガソリン代やオイル代などを捻出しなければなりません。
これが思いのほか大変で、必要に迫られてのバイトでした。
車を使ったバイトを探しだす
とにかく自分は車が好きでした。正確には、車の運転が好きでした。そこで、どうせバイトをするならせっかく取った免許を生かせないか、と陸送を考えたんです。
とは言え、取得直後の運転テクで雇ってくれるところはありません。仕方なく考えたのが、宅配便の荷物配達でした。
早速求人からコンタクトを取ると、車持込ならすぐにも使ってくれるとのこと。運転が出来てしかも自分の車に乗れるならこんないい仕事はない、と思い面接会場に向かいました。
即決採用される
向かったのは、家から車で20分程の場所にある大手運送会社の荷物センターみたいな場所です。
既にバイトをしている学生達の車が駐車場に停めてありました。
その時は気にならなかったのですが、他の人の車はほとんどワンボックスや軽バン。つまり、セダンは私だけでした。実はこれが後々苦労を引き起こすのです。
面接の方は即決で、とにかく仕事が忙しく今日からでも手伝ってほしいとのことでしたが、翌朝一番から働かせてもらうことにして、その日は契約だけして帰りました。
荷物はあるのに荷物が積めない
約束通り翌朝一番に運送会社に車で到着すると、プラットホームに私が配るべき荷物が山積されていました。
時期的に夏休みは中元と重なるため、荷物の大半はデパートの包み紙で包装された贈答品です。
背丈ほどはある荷物の山を積み出してすぐ、他の人がワンボックスだった理由が分かりました。セダンではいくらも積めないのです。
しかも私の車は2ドアですから、後部座席に荷物を置くことさえ困難。失敗したなと思いました。
引き返しては運ぶ
セダンのトランクはたいした容量がなく、荷物はいくらも積めませんでした。
しかも、このバイトはそれまでしたバイトと違い、時給は関係ありません。配り終えた荷物の数に応じてバイト料が支払われる仕組みです。
つまり、量を積めない車で稼ぐには、何度も担当地区から引き返して荷物を積み直す必要があるのです。
当然ガソリン代がかかりますが、このガソリン代は自己負担でした。
甘くなかったバイト
このバイトのメリットは、自分の車を運転する喜びを得られること。とは言え、それは最初の一日だけです。
先の理由もあり、セダンでは一日40個配るのがやっと。バイト料は1個配り終えて140円ですから、ガソリン代を引くといくらも稼げません。やらない方が良かったです。
でもいい社会勉強にはなりました。プロのドライバーの方も同じ条件で仕事をしていることを知り、大変さが分かりました。