この記事の目次
どうして受験しようと思った?
大学で法律学や犯罪について学ぶうちに、犯罪・非行は少年自身だけでなく少年の周囲、とりわけ家庭からの影響が大きいことを知った私。
そこから家庭の問題に携わることのできる家庭裁判所調査官に興味を持ちました。
交通手段/行くまでに思ったこと
徒歩と電車を利用しました。緊張と「いける!」という謎の自信が順番に頭に浮かんできていました。
面接の形式/面接官の態度
同日に集団討論と個別面接を行います。集団討論はひとグループ5人前後で、私が受験した際のテーマは「週休3日制について」でした。
個別面接の方は1対3で約20分程度です。全体的に和やかな雰囲気で面接が行われました。
また面接官3人とも柔らかい印象で、とても良い人そうでした。
他に受けている人
面接会場の他の人の雰囲気も、基本的に良い人そうでした。ピリピリした雰囲気はなく、皆自分の緊張をほぐすことや、想定質問の確認をすることにいそしんでいる印象です。
私は順番が後の方で、時間の15分前までは会場外で時間をつぶしても良かったので、その場で知り合った他の受験者の1人と会場外で談笑して緊張をほぐしていました。
ちなみにこの方は民間企業との併願もしていたそうです。
受験者は大きく括ると心理学、教育学などの人間科学系の学部に通っている人と、法学部に通っている人に分けられると思います。
どちらかというと前者の人数の方が多い気がしますが、私自身は法学部出身でした。また、職歴が3,4年あって受験という人も珍しくないです。
面接内容
基本的に事前に送付していた面接カードに沿った質問が投げかけられました。
この面接カードの内容は、面接で定番の「志望動機」「自己PR」「長所・短所」などです。
ほかにも、「個人として力を入れて取り組んだこと」や「目標達成に向けて周囲と協力して取り組んだこと」から、「職員として取り組んでみたいこと」までありました。
実際に面接官からはこんな質問が!?
面接官からは、実際に以下の9つの質問がきました。
【1】 緊張していますか?リラックスして挑んでくださいね。無理かもしれませんが…
【2】 集団討論はどうでしたか?反省点はありますか?
【3】 志望のきっかけについて教えてください(その答えを1,2回掘り下げられました)
【4】 併願状況についてなのですが、どうしてこれらを併願しようと思ったのですか?
【5】 (塾での講師バイトを個人としての取り組みに書いたので)アルバイト経験で「一人ひとりの生徒の性格を把握して」とのことですが、生徒によってどのように指導方法を変えたのですか?
【6】 (周囲と協力して取り組んだことでゼミ合宿について書いたので)ゼミの人数は何人ですか?自治体に政策提言をしたとのことですが、どのような提言をしたのですか?
【7】 短所に「自分の意見を後回しにしてしまう」とのことですが、アルバイトで保護者からのクレーム対応などの際に困りませんでしたか?実際に対応したことはありますか?
【8】 調査官は総合職なので全国転勤がありますが、あなたの生活スタイルに支障はありませんか?
【9】 免許は持っていますか?
などです。
面接結果
裁判所のHPに合格者の受験番号が提示され、合格通知も来ます。不合格者には来ません。
また上位合格者から順に最高裁判所から電話があり、意向照会がありますが、これは合格者全員に電話がくるわけではありません。
意向照会の電話が来れば辞退しない限り「内々定」となりますが、電話が来なければ合格しても裁判所に勤めることはできないのです。
受験して思ったこと
一つの質問に対して話が長くなりすぎたことが反省点なのですが、面接で加点を貰って合格することができました。
ですので、全体的な受け答えの内容や雰囲気、熱意を見てくれたのかなと思います。
また、全国転勤については絶対に聞かれるはずです。どんなに面接官と話のキャッチボールができていても、全国転勤について否定的な態度を示すと減点されるかもしれません。
実際、全国転勤について微妙な反応を見せた人で落ちた人を知っています。
面接対策は早めに
家庭裁判所調査官補は、筆記試験に比べ面接の比重が大きいです。
しかし筆記試験の合否から約2週間後に面接日が設けられていますので、「合格してから準備しよう」と思わない方が良いでしょう。
面接対策を始める時期は早ければ早いほど良いし、前述した通り面接の比重が大きいので、筆記試験がギリギリでも逆転合格できる可能性があります。
ですので筆記試験の手応えが悪くても、少しでも筆記試験合格の可能性があるのなら、諦めずに対策をし続けてください。