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大学に受かってから入学するまでのバイトは墓掃除
私が寺院清掃のアルバイトをしたのは、高校3年の終業式と、合格していた大学の新入生ガイダンスが始まるまでの、正味3週間程度でした。
寺院清掃といっても、特定の寺院に雇われてのものではなく、寺院清掃を専門に手がける清掃会社(互助会)に雇用されてのものでした。
一つの寺院に通うのは5日間程度で、3週間の間に廻った寺院は3箇所でした。
最初に出向いたのは都内の赤羽橋、次いで都下の西国分寺、最後は池上本門寺でした。
随分前のことになり、詳細は失念している部分も多いのですが、廻った寺院のことは克明に覚えています。
それだけ印象に残るバイトでした。
仕事内容は墓地の清掃
仕事の内容は、お寺の中でも墓地、霊園の部分の清掃で、参道や本堂は対象外でした。
墓地は基本的に、檀家さんが所有するお墓とそこに通じる墓地内の通路によって構成されていますから、清掃はこの両方に掛ける事になります。
この作業に、本職の現場監督的な方1名以外はすべてバイト学生20人から30人くらいが朝8時から取り掛かるのです。
しかし、特に割り振りとかノルマはありませんでした。
まだ掃除の終わっていない墓があればそこをキレイにしていくという感じで、号令も指示もなく、みんな黙々と掃除をしていました。
掃除の内容は、落ち葉や古くなって枯れたり腐り出しているお供え物の撤去、最後に墓石の掃除でした。
お墓の大きさにもよりますが、一つのお墓の掃除は20分もあればあらかた終わりました。
これを一つ残らずこなし終わると、その寺院での清掃が終了して、他の寺院に移る感じでした。
この仕事のメリットは檀家さんに喜ばれること
このバイトをしていて一番よかったのは、お墓参りに来た檀家さんに喜ばれることです。
「ご苦労様です」と声をかけれることが多かったです。
これが最大のメリットではないかと思います。
それと、戸外での作業ですから、健康にいいなと思いました。
それでいて決して重労働ではなく、危険を伴うものでもありませんでしたから、少なくとも体育会だった私は楽しく身体を動かせました。
デメリットは通う先が短期間に変ることと指示が出ないこと
逆にデメリットは、一つの寺院に通う期間が短いことです。
慣れる間もなく行き先が変りますし、寺院によっては行くまでにかなり時間を取られたりしました。
また、先に書いたように、指示を受けることなく、空いている墓を片っ端から掃除する感じでした。
そのため、共有部分の通路とかはいつも最後まで残る感じで、そこを誰がするのかみたいな雰囲気になることもありました。
現場監督さんから指示がないだけでなく、バイトの先輩もいるわけではないので、結局気が付いた人がしてました。
しかし、割損のように見えることもありました。
と同時に、それをする人は人間が出来ているんだなと思ったりもしました。
電車とバスを乗り継いで寺院に通う
バイト先へは電車の最寄駅から歩ければ電車、なければバスでした。
一度だけ、現場監督さんの運転するトラックで送ってもらったことはありましたが、基本的に電車賃は出ません。
バイト料は日給制です
バイト料は日給制で、確か8,000円くらいだったと思いました。