資格取得の専門学生が老舗の個人和食店で接客業の掛け持ちバイトをしてみた【体験談】

掛け持ちで出来るバイトを探し開始!

その頃は資格取得のために専門学校に進学していて、空いた時間に短時間で効率よく稼ぐために短時間で高時給のバイトを探していました。

 

そしてバイト情報誌を見ていた時に、夕方から始まる老舗和食店の仲居のバイト求人を見つけました。その時は早朝にすでに高時給の短時間バイトを一つ持っていて、学校終了後の夕方以降の短時間バイトを探していたので、時間的にはちょうどよく掛け持ちバイトとしてぴったりでした。

 

 

初めての飲食店でのアルバイト

飲食店アルバイトはけっこうポピュラーだと思うのですが、私はそれまで事務系のバイトが多く、飲食店アルバイトはそれまで全くの未経験でした。けれどその求人は、仲居なのでただの飲食店アルバイトとして給料をもらう以上に、着付けを教えてもらえるということにとても惹かれました。

 

未経験ということで不安はありましたが、冬季限定の短期募集だったので気負いせずに応募することが出来ました。

 

 

 

勤務条件について

バイトの勤務地は我が家から原付きで15分ほど、時給1200円以外にも交通費がちゃんと付き、さらには賄い付きという好条件でした。ただし当たり前ですが、勤務開始時間までに着付けを終了して、すぐに働ける状態にしておかなければなりません。

 

着衣が簡単な二部式着物を採用している和食料理店もありますが、そこの老舗和食店では、ちゃんとした着物をバイトにも支給しており、帯も簡易式ではなく最初から最後まで自分で締める必要がありました。

 

 

着付けのスキル

私も他の多くのバイトの子と同様に、それまでは全く着物の着付けをしたことがありませんでした。最初から数回は先輩の仲居さんが、着付けの方法を丁寧に指導してくれます。着付け教室さながら、新しく入ったバイトは全員30分ほど早めに出勤して指導のもと着付けをします。

 

一週間ほどすると誰もが自分で着付けできるようになりました。慣れてくると、10分ほどで着付けができるようになりました。着付け時間は給料外ですが、無料で着付けを教えてもらえるというのはとてもメリットがあると思いました。

 

 

老舗和食店の世界

格式高い老舗和食店なので、仲居としてのルールや作法が細かくありました。部屋にはいる時の作法、襖の開き方、お辞儀の仕方、そして鍋の炊き方などです。個室に担当の仲居が付くという形なので、担当になったお客さんが店に到着してから、お帰りになるまでの流れをしっかり覚えなければいけません。

 

次の料理に進むタイミングや、料理の説明なども重要です。

 

今までこんな高級なお店に客として行ったことがなかったので、とても興味深い世界に感じました。

 

 

仲居の結束力

冬季の短期バイトとして、一緒に始めたバイト仲間は全部で10人くらいいました。学生と主婦が半々くらい年齢的には10代後半から40代までと幅広かったです。また、中には毎年ここの冬季の短期バイトに来ているなんて人もいました。まずは着付けをするためにお互い助け合う必要があるので、すぐに仲良くなれました。

 

それから大人数のお客さんの時には、先輩の仲居さんの指導のもと、新人仲居はせっせと動き回らなければいけません。そういう点でもかなり、バイト間での結束力が育まれました。板前さんの男性陣とはほぼ交流する機会はなく、仲居チームは女性のみです。

 

こんなに女性ばかりだとギスギスするのかと心配していましたが、全くそんなことはなく、先輩も同僚も女将さんも皆とても温かい人達でした。翌年は都合が合わず冬季の短期バイトに参加できませんでしたが、また機会があれば再度働きたいと思える刺激のある楽しいバイトでした。

 

 




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