最低賃金が1700ドル(日本円にして約1500円)とかなり日本より圧倒的に収入の良いオーストラリア。
生活しやすい国としても有名で、物価は日本よりも高いですが、収入も日本より高いのでもっとリラックスして仕事に取り組んでいる人が多いです。
今回は日本とオーストラリアの労働条件を中心に解説していきます。
この記事の目次
日本はオーストラリアの労働条件と似ている?
日本では皆しっかりと時間を守って働きます。
最近ではフレキシブル出勤が許されている会社もちらほら聞きますが、その割合はオーストラリアとは比にならないくらいです。
また、フレキシブル出勤が取り入れられていても、結局今まで通り定時までに出勤し、上司の働いている時間は退勤しにくい、という人が多いのも現実ではないでしょうか。
それに比較してオーストラリアの労働条件はかなりリラックスしています。
務める会社にもよりますが、出勤も退勤も比較的フレキシブルな会社が多いです。
もちろん飲食店や学校など、時間に制約のある仕事も多いですが、IT関係などの大手企業に勤めると時間よりも仕事内容を重視、というところが多いです。
どうして、日本ではなくオーストラリアのカフェで働こうと思ったのか?
日本よりも海外で働いてみたい、という夢があり、中でもオーストラリアを選択した理由は、オーストラリアが移民大国で、アジア人の受け入れがスムーズだから、という点です。
ヨーロッパの諸国では、たてまえ上、アジア人を受け入れていても、実際にはアジア人白人一番、アジア人はその下、という風潮が根強く、差別を受けることをよく聞きます。
その点、オーストラリアは移民国なので、白人の力が強いですが、シティ内ではたくさんの人種が比較的平等に働いています。
カントリーサイドに行くと、やはり白人の差別意識が強いということを聞きます。
しかし、私はシティ内での仕事が主だったので、特別白人による差別を感じることはありませんでした。
オーストラリアで働く際の「履歴書」はどのように書くの?
履歴書の書き方には大きな違いがあります。
日本の場合の履歴書は取得した資格を重視し、謙虚さを重視し、あまり自分を強く押し出すと傲慢だ、と捉えられてしまうことが多いです。
しかし、オーストラリアの履歴書では、資格と同じくらい経験が重視され、資格はないけど、この仕事を5年続けている、となれば時には資格以上の価値があると見なされます。
また、いかに自分がそこで働きたいかも大事で、自分は○○が出来ます。や今まで○○の数の成果を出してきました。など自分を押し出す工夫と自信が大切です。
自分の出来ることに関しては、60パーセントの出来ならしっかりできます!と胸を張って言った方がいいぐらいです。
オーバーにも自信満々なことが大切だからです。
私が履歴書を書くときも、日常会話が大体聞き取れるくらいの英語でも、ネイティブレベルの英語、と書いていたくらいです。
また、オーストラリアでは顔写真は履歴書に乗せないのが一般的です。
面接は日本と同じ?
仕事の面接に関しても、履歴書と同じようなことが言えます。
日本の就職面接では、丁寧に敬語を使って話すことや、入室から退室までの姿勢や仕草にまで細かく注意が払われます。
しかしオーストラリアでは、いかに仕事の役に立てるかが重視されるので、態度ももちろん大切ですが、自信があることがかなり重視されます。
なので謙虚な日本人はときに自信がないように映り、誤解されてしまうこともしばしばあるので要注意です。
面接で自分を蔑む必要は一切ありません。
明るく、にこにこ、ハキハキとしていることが大切です。
オーストラリアの就職探しでは?
オーストラリアで仕事を探すときは、もちろん日本の企業のようにインターネットから申し込むことも可能ですが、履歴書を直接会社や店に持っていく方が効果的です。
私が初めてオーストラリアに行ったときは信じられなかったですが、この古風なやり方が一番相手の目に留まります。
とくにその会社のボスがいるときに直接ボスに手渡しするのが一番効率的です。
その場で少しボスと話すことが出来たらよりポイントアップです。
なのでその会社の忙しくない時間帯に足を運ぶのがいいでしょう。
忙しいときに出向いても後で来て、と言われてしまったりすることもあります。
他のスタッフに手渡ししても、確実にボスの元まで届くかどうかは分かりません。
スタッフにいつボスが出勤するのか聞いて、ボスとコンタクトをとれるチャンスを伺いましょう。
ちなみに履歴書をたくさん配ってもなかなか理想の職場が見つからない、なんてこともあります。
履歴書を手で配るというかなり非効率な方法な上、タイミングが大事なんです。
会社が必要な時に、上手いタイミングで履歴書を出せるかどうかがネックです。
なので、会社がスタッフを必要とすれば3か月前に出した履歴書の会社から連絡が来たりします。
履歴書配りに心打たれても、めげずに根気よく続けましょう。
実際に働いてみての業務内容
私はカフェで働いていましたが、やはり日本のお店よりもリラックスした雰囲気で働くことが出来ました。
業務内容は日本と同じような感じですが、業務時間は掃除したり、時間を無駄にしないように、というキビキビした雰囲気はありませんでした。
お客さんが少ないとちょっと買い物に行ってくるといって1時間店を離れたり、働く場所にもよると思います。
しかし、確実に日本の業務よりもリラックスしています。
日本で働く場合とオーストラリアで働く場合の違う点
オーストラリアでは日本よりも多くヘッドハンティングがあります。
いい仕事を認められると、他会社からも雇いたいというオファーとともにいくらでどうか、という話も来ます。
選択は個人の自由なので様々ですが、仕事体形も日本よりもフリースタイルのように感じます。
また、もう一つ驚いた点は、昼からビールです。
一杯や二杯では酔っぱらわないでしょう、という考え方なんですが、レモネード感覚でビールです。
政府で働いている人でも上司が昼からビールを奢ってくれたりしているので、オーストラリアでは普通のことなんでしょう。
ちなみにオーストラリアでは、運転免許のゴールドカードみたいなランクを持っていると、ちょっと飲んでも運転OKなんです。
信じられないですよね。
日本人はオーストラリアには他にいたの?
オーストラリアは日本人が比較的たくさんいます。
日本人以外でもアジア人では韓国人、中国人が多く、その他の国籍の人も30パーセントくらいの割合で働いています。
残業はある?日本独特の「過労死」なんてありえる労働環境なのか?
家族が一番のオーストラリアでは、残業はまずありません。
ましてや花の金曜日になれば、午後は仕事を切り上げてしまうこともしばしば。
日本人からしてみれば怠惰な労働環境では、と思ってしまうくらいです。
オーストリアリア、日本、どちらで働くのが向いている?
人によって日本とオーストラリアのどちらが向いているかは分かれると思います。
しかし、日本からいきなりオーストラリアの職場で働くとカルチャーショックが大きいと思います。
なぜ日本人はあんなにも切羽詰まって仕事に打ち込んでいるのか、という疑問が湧きますが、国民性だと思います。
その分日本の技術力は素晴らしいものがあり最先端の技術を兼ね備えていると感じます。
世界でも胸を張って誇れる技術は、もっと自慢していい部分だと思います。
また、オーストラリアの労働環境はリラックスと言えばその通りですが、怠惰ともとれます。
どちらが向いているかは、あなたのキャラクター次第だと思います。