私は検定試験の試験監督のバイトをしたことがありました。
その試験監督に合格しない例を知っているので、私の経験からお話していきます。
この記事の目次
非常に人気の高い試験監督のお仕事
世の中にはさまざまな種類のアルバイトがありますが、単発のアルバイトとして人気が高いのが「試験監督」です。
試験がある限り監督する人は必要なわけですから、大量とは言えないものの常に需要はあります。
また、高度なPC等の技術も不要で肉体労働でもないことから、多くの方にとって「簡単である」「高時給の狙い目」だと認識されていますね。
重要な試験の際に起用される試験監督
その簡単という認識は原則的には間違っていませんが、やはりれっきとした仕事です。
しかも、。試験の成否がかかるという重要な役割でもありますので、いくつか押さえておくべきポイントは存在します。
まず、第一に試験監督バイトをする上で認識するべきが、試験監督が外部から登用される試験というのは、それだけ「重要」ということ。
例えば、学校での定期テストなども、今後の評価や卒業、留年の判断、内申書等々に関わってくる重要な試験のわりに、教諭が監督することが常ですよね。
それが外部から登用した試験監督を採用している時点で、ことの重大さが分かることでしょう。
学校でこのような試験監督が起用されるのは、入試レベルか、あるいは公的な認定がかかってくるような免許・検定試験ということになります。
「絶対に不正は許されない」という状況
公的な評価がフルにかかってくるだけに、決してカンニング等の不正によって結果が歪んでしまうことは避けねばならず、だからこそより多くの目が必要になってきます。
そのため例え故意ではなくても、不正行為を見逃してしまうことは許されないシビアな仕事とも言えでしょう。
単発でお得というイメージは確かに当たっていますが、その分しっかりと緊張感を持って臨む必要があります。
採用されるかどうかは「信用」がとにかく大事
そのため、例え多くの募集があって、試験があっても、継続して採用されるかどうかは「信用」が絶対的に必要になります。
視力的な部分を除けば、ほぼ性別や年齢、体格などに関係なくこなせる仕事なだけに、その比重は他の業務よりもずっと大きなものだと考えるべきでしょう。
ちなみにこの試験監督を依頼されたり、選抜されたりするルートは1種類ではありません。
私は公的な求人ではなく、学生時代の私的な依頼がきっかけでやることになりました。
過去の小さな「傷」にも注意
とはいえどんな経緯で試験監督になるにせよ、シビアな状況で「信用」できないとなれば採用はされにくくなってしまいます。
例えば浮気をごまかし続けてしまう、お店から貰ったお釣りをごまかしてしまうといった、思わずついやってしまいがちな小さな「嘘」や「不正」など。
こうした経験があったと知れてしまったら、この業務から外される傾向が強いと考えるべきでしょう。
また、フォーマルな試験に臨むために、スーツに革靴といったような感じの服装指定がなされることもありますが、その規定は徹底して守ることをおすすめします。
どうせやることは同じだからと緩めてしまうと、受験者側に少々怪しい動きがあってもスルーしてしまうと判断されて、採用や今後の業務に影響が出ないとも限りません。
試験監督の任務は「防犯」的な部分も含む
不正が許されないシビアな状況の試験を、円滑かつトラブルなく進めていくのが試験監督の仕事です。
しかし、この意味で言えば、不正を摘発した時点で任務は完全な成功とは言えない、とも考えることができます。
もちろん不正を目撃したら動かねばなりませんが、「誰かが試験場を追い出された」という時点で、受験者から見た平穏性は損なわれてしまっているからです。
故に試験監督は、不正をさせないことを第一に考えて動かねばなりません。
不正を防ぐベターな方法としては、隙のない服装でガッチリ固めて表情も緩め過ぎず、怪しい感じの受験者は徹底的にマークすること。
カンニングがバレたらすべてが終わってしまうことは受験者も分かっていますから、「カンニングができない感」を教室中に充満させていくのが良いでしょう。
結局カンニングをすることは誰にもプラスにはならないわけですから、犯人を押さえるのではなく、させない状況を作っていった方が、全員にとってプラスになるわけです。
需要は常にあるのが試験監督という仕事
幸いにして私が神奈川県でやった時にはトラブルは皆無。依頼者もとても優しい方でしたので、気分良く仕事ができました。
報酬は高くありませんでしたが、今となっては貴重な経験です。
見た目以上に厳しい部分があるのが試験監督というお仕事ですが、試験の重要度からしても、優秀な監督者の需要は常にあるのが現実です。
緊張感を持って良い仕事をこなしていけば、自然と任される試験が増えることにもつながっていきます。