私は大学時代、長期の休みになると、必ずといっていいほど、リゾートバイトに通っていました。累計4回にもなるかと思います。
今回は、毎年春休みを過ごした、スキーリゾートでの体験をご紹介しますね。
この記事の目次
なんでリゾートバイト?
私がリゾートバイトをする理由としては、私はもともと、旅行が大好きでした。
それも、次から次へと観光地を巡るのではなく、小さな路地裏を歩いてみたり、地元のお祭りに参加してみたり…といった、その土地の暮らしを垣間見るような旅が、私の好みです。
でも、友人たちは、そんな地味な旅行に興味がないようで、一緒に旅行をしても、ちょっとした物足りなさを感じていました。
学生時代はあまりお金に余裕もなかったので、そう頻繁に旅行に出かけることもできず、せっかくの長い休みなのに、もっと楽しみたい!という欲求もありました。
そこで、旅行に出かけるんじゃなくて、旅先で働いたらいいんじゃない?!
そしたら、私の好きな旅のスタイルに少し近づけるし、あわよくば、お金も少し稼げるし一石二鳥かも!という気持ちで、リゾートバイトに興味を持ったのがきっかけでした。
そう思ったのが、1年生の冬頃。
スノボ好きな先輩に聞いてリゾバを検討に
そこで、スノーボードが好きで、冬休みや春休みはスキーリゾートで住み込みバイトをしながら滑ってるよ!という先輩に話を聞いて、スキーリゾートで働くことにしたのです。
リゾートバイトの私なりの探し方
私は、スキー場近くのペンションで、住み込みでお仕事をすることにしました。
前述の先輩が働く、同じエリアでお仕事を探してみました。
とはいえ、行ったこともない土地で、土地勘もない場所でのお仕事探し。
まずは、そのリゾートの観光協会のホームページから、宿を探し、
宿のホームページを見てみて、感じの良さそうなところで、住み込みバイトを募集しているところを探し…
といった地道な作業です。
派遣会社とかを通したら早かっただろうな、とも感じますが、
職場だけでなく、自分の生活もその場所でするのですから、なるべく自分の手で探して、納得のいくところがいいな、との思いで、一軒一軒探してみました。
宿の方のブログなどを拝見して、スタッフの数も多すぎず少なすぎず、アットホームな感じのするペンションを見つけ、電話をしてみました。
履歴書を送り、電話で面接のようなやり取りを経て、そのペンションでお仕事をすることが決まりました。
そうして、春休みに入ってすぐ2月のはじめから春休みが終わるぎりぎりの3月末まで、スキーリゾートでのリゾートバイトが始まりました。
リゾートバイト先への行き方、交通費は?
私の場合は、当時住んでいた場所から、そのリゾート地まで夜行バスが出ていたので、それを利用して、赴任しました。
値段は、往復で1万円もしないくらいだったと思います。
一旦は自腹で立て替えておいて、任期が満了したら、アルバイト代と一緒に精算してくれる、という説明を受けたので、領収書はなくさないように大切に保管しました。
初めてのことがいっぱい!リゾートバイト
スキーリゾートで働くことになったのに、私はスキーもスノーボードもしたことがありませんでした。
これをきっかけに、はじめられたらいいなぁ、と淡い期待は抱いていたので、スキーウェアだけは買って持参しました。
実際、同じ職場で働く他のスタッフは、みんな滑ることを楽しみにして来ている方ばっかりだったので、お下がりの板やブーツを借りて、私も少しずつスノーボードをするようになりました。
周りがみんな滑るのが好きな人ばかりなので、コーチもしてもらい、休み時間もたくさん誘ってもらい、スノーボードも少し上達したと思います。
雪国に暮らすのも初めてな私は、寒さに慣れるのがとても大変でした。
雪国でのフォーマルな靴は長靴だと、身を持って実感しました。
初めての年は、長靴を持っていかず、耐えられなくなって、途中でホームセンターに連れて行ってもらい、長靴を購入しました。
暖かいし、雪に埋もれない、長靴の偉大さを感じた日々でした。
お仕事は、ペンション内の掃除やお食事のサーブなどで、難しいことはありませんでした。
ただ、生活も仕事も、その場でするので、スタッフ同士の仲の良さがとても重要だな、と感じました。
気になるお給料
お給料自体は、日給で6千円~8千円と、あまり良いわけではありませんでした。
とにかく滑れる、とか、日常じゃない場所で生活する、とか付加価値があるから頑張れる、といった感じです。
使わないから貯まるんじゃない?とも言われますが、リゾート周辺にはおいしいカフェやレストラン、バーなどがいっぱいあり、誘惑に乗らないのはなかなか難しいわけで…。
私の場合は、あまり貯まりませんでした!
リゾートバイトをして、よかった!
私はそれまで、同年代の友達としか付き合ったことがありませんでした。
しかし、リゾートバイトをしてみると、周りには、仕事を辞めて、新しい仕事が始まる合間に来たよ、とか、夏は稼げるバイトがむしゃらにして、スノーシーズンに滑りまくってるよ、など。
今まで出会ったことのない年代の人々や、今まで話したことのないような生き方をしてる人がたくさんいました。
そんな人々との交流から、就活して、就職して、結婚して…っていう生き方以外にも、もっといっぱいいろんな生き方があるんだ、って気づくきっかけをもらいました。
楽しむ時は全力で楽しんで、働く時はとことん働いて、というメリハリのある生き方もおもしろいな、なんて視野が広くなりました。
その後、就活を経て社会人として生活していく中でも、この生き方だけじゃない、これだけが正しいわけじゃない、というように、自分の視野を広く持つことができたのは、心強い経験でした。
大学生として普通に遊んで、就活してといった普通に生活していただけでは、出会えない人々に出会えたこと。これが、リゾートバイトで得た財産だな、と思っています。