高校生時代の夏休みに朝日新聞のアルバイトをしたことがあります。
時給は1500円であり、個人的にはなかなかよいと思って始めることになりました。
そして毎日はちょっときついのではないかという思いがありましたので、相談して週に3日にしてもらいました。
朝は4時30分までに配達所まで行く必要がありますので、自転車で5分という近さとはいえ、
起きるのは4時で、朝ごはんは配達が終わってからです。タイムカードを押してから、
担当エリアである、大きな高層マンションの2棟に向かいます。
エレベーター付近に新聞が山積みになっていて、それを抱えるようにして体にうまく巻きつけてポストに入れていくのです。
2棟が終わると、夏の時期ですから汗びっしょりになります。
できるだけ早く終わらせたいという思いもあったのでマンション内を走りながら回ることもありました。
そしてだいたい1時間で配達が終わり、その後、自宅に戻ると、朝の6時少し前くらいでまだみんな寝ているという状態で、
朝食までまだ時間があるのでもう一度朝寝をするという感じです。
それから8時ごろに食事をして、学校なり、また学校がない時にはその後また寝たりという生活になりました。
大変だったのは朝が起きられないことでした。目覚ましをかけても止めてしまい、そのまま寝てしまうこともあり、
店長から電話がかかってくるということも何度かありましたし、
新聞を楽しみに待っている住人から配達が遅いと苦情が来ることもありました。
週に3回しか出ないことが逆に体をその早起きに慣れさせる点で難しかったのかもしれません。
言い訳になってしまいますが、このままだとまた迷惑をかけると思い、2ヶ月で辞めることにしました。
確かに早起きは大変でしたが、静かな町を配達し、仕事をするのは嫌いではありませんでしたし、
自給が1500円というのも気に入ってはいましたが、体が慣れなかったというのが弱点になってしまいました。