【看護師の転職問題】職場の人間関係が嫌なら転職するか?出産なら病院に残るか?転職の参考事例9件

看護師といっても、どこの「病院」「科」を受けるかで全く職場の状況は変わってきます。

看護師の仕事で転職をしたいと考えられている場合に参考になる、9人の看護師さんの体験談をご紹介します。

 

看護師さんの中には、

東京の病院から転職する方や、眼科から転職する方、大学病院から小さな地元の病院に転職せざるおえない方など、様々な事情で転職する方がいらっしゃいます。

 

看護師を目指している方や、看護師として転職を考えている方の参考になるはずです。

 

この記事の目次

【1人目の体験談】病院の人間関係が嫌で出産を機に転職?

私は看護学校を卒業後、就職先として最初に選んだのは、全国的にも有名な大きな病院でした。

看護師もそこで働きたいと全国から集まって来るような病院で、設備は最新、症例も多く、看護の勉強にはうってつけです。

 
ただ、志が高い看護師が多いのは良いのですが、それが看護に活かされるのではなく、ただプライドが高いだけで、患者さんのためというより自分が先輩や上司に認められたい、

 

周りを踏み台にしてでも自分が認められたいという人も多く、その辺りにだんだんと嫌気がさしてきました。

 

もちろん、純粋に看護を追及する人もたくさんいましたが、女性が多く医療を生業としているにも関わらず、子育てに理解の乏しい病院であったこともあり、出産後に転職することにしました。

 

いざ転職!決め手になったこととは?

出産後は、同じように子育てしている人が多く、育児に理解のある病院を転職先として探しました。

 

転職先の病院は、住民のみなさんが病気やケガの際にまず頭に浮かぶような、地域に密着した総合病院でした。
家からはバスで乗り換えなく行くことができ、院内に保育室もあることから、子育てと両立しやすいのではないかと考えました。

 

看護師だけでなく、医師や薬剤師なども育児中の人が多く、その辺で理解を得ることができたのが採用の決め手だったのかもしれません。

 

転職してからはパートとして働くことにしたため、前職場とお給料の面で単純な比較はできませんが、ボーナス時期にはパートでも寸志をいただくことができ、時給も相場と同じくらいだったため、納得して入職しました。

 

転職先で配属された先は手術室勤務に

 

前職場で手術室看護に携わっていたこともあり、それ以外の場所で働くことはイメージできず、同じように手術室で働くことに決まりました。

 

ただ、転職先の病院では、外来の看護師が救急や手術室・内視鏡室・採血室・健診室を兼任するという方法を採っていたため、私も外来に所属し、手術の時間になると手術室に入るというスタイルで働くことになりました。

 
忙しくなるだろうと思いつつも、勤務時間に多くの業務を体験できるチャンスがあるかもしれない、というのが最初に感じたことでした。

 

手術のある日は、朝の診察開始から10時半頃まで外来で診察介助を行い、その後は手術室へ行って仕事をします。

 
外来の業務内容に対し、正直なところ最初はあまり興味がありませんでしたが、患者さんと接するうちに徐々に外来看護にも興味がわき、もっと外来に関わりたいという気持ちが芽生えてきました。

 

転職先の勤務状況は残業が当たり前だった?

実際に働き出すと、採用時面接では残業はほとんどないと聞いていたにも関わらず、8時45分から14時までの契約のはずが、18時~19時頃までの残業が当たり前の日々が続きました。

 

手術室に入ると、多くの看護師が外来の診察に関わっているため、部屋の中には限られた人数しかおらず、手術中なので容易に交代もできません

また、外来の中でも兼任する部署は人によって異なり、手術に入れる人はごく限られていたため、交代要員を考えるのも難しい状況でした。

そのため、とても帰りたいと言い出せる雰囲気ではなく、子育てをしながらこの状態では無理だと思い始めるようになりました。

 

転職先の病院の現実とは?

また、転職した先の病院は、ベテラン看護師ばかりでした。
転職前の職場のように、一斉に新卒が入職するわけではなかったため、同期はおらず、気軽に相談できる人は周りにいませんでした。

 
そのため、悩んでいてもなかなか誰かに話すことができず、そのストレスを限界まで溜め込み、イライラする毎日となってしまいました。

 

当時は非常に苦労しましたが、最終的には師長に相談し、外来勤務だけを行うように勤務形態を変えてもらうことになりました。

外来だけに集中するようになり、それが自分にとって興味の持てる看護を見つけるきっかけになったため、結果的には転職してよかったと思えるようになりました。

 

転職から年月が経って・・・

 

家庭の事情で、こちらの病院は丸3年勤務して退職することになりましたが、外来業務だけをするようになると先輩看護師とも交流する機会が増え、最後は病院から離れ難いくらいにまで馴染むことができました。

 

 
そこまで思うことができるようになるまでには、つらくて何度も辞めたいと思ったことがありましたが、自分から同僚や上司に馴染もうと努力したり、思い切って外来業務だけに集中したりしたことが、良い結果を生みました。転職は、マイナスなことだけではありません。

 
そして、必ずしもプラスのことばかりではないこともまた現実です。
それでも、前に進まないことには何も始まりません。どう考えて、どう行動するか。

 

転職してよかったと思えるかどうかは、自分の心の持ち方次第でだと思いました。


以下は別の看護師の方の転職体験談です。

【2人目の体験談】先輩看護師からの「新人いびり」で転職すべき理由と転職しない理由

 

私も上記の体験談の方のように看護師をやっています。

 

私が看護師として、転職しようとしたきっかけは先輩看護師からの新人いびりです。30代半ばのその先輩は、若い新人を見つけてはいつも目の敵にしていて、新卒で入った私も案の定ターゲットにされてしまいました。

 

「何かすることはないですか?」と私が聞いても、「何もないよ。目障りだから帰れ。」というようなことをいつも言われ本当につらかったです。

 

なんで、こんな「新人いびり」というひどいことをいうのか・・・結婚できていないからそのような苛立ちを新人にあててストレス発散しているのか?そのようなことはわかりませんんが、とにかく早くその病院を辞めたいと感じるほどでした。

思い切って看護師を転職してみた結果・・・

新しい病院は以前勤めていた大学病院より小さな病院ですが、穏やかな人が多く、とても働きやすい環境です。

 

もちろん30代女性からに先輩からの新人いびりもありません。先輩におびえることなく仕事に集中できる今の病院に転職してよかったと日々感じています。しかも、深夜手当や家族手当があるのが大きいですね。

新しい病院HCU科に転職して大変だったこと

前の病院ではHCUという科にいたのですが、今の病院にはHCUがなく代わりにICUに配属されました。名前は似ていますが仕事内容や取り組み方はびっくりするほど違い、患者の受け持ち人数まで違うので始めは慣れるまで戸惑うことばかりでした。

病院への通勤方法について

通勤には毎日電車を利用しています。乗車時間は40分程と少し長いですが、たいてい座れますし、乗り換えなしで行けて病院も駅から近いので比較的便利だと思います。通勤時間は合計50分ほどで、前の病院の時は40分ほどだったのでほとんど変わりません。

 
その病院に転職していちばん良かったこと

別の病院に転職して見てよかったことは、やはり人間関係です。

あのまま前の病院にいれば、きっと精神を病んでしまっていたと思います。

 

あとは、ICUという以前とは違う科を経験できて、看護師としてのスキルも少しはあがったような気がします。覚えることが多くまだまだ修行中ですが。。。

看護師として転職の際に私が気を付けたこと

新卒で入った病院をたった3か月でやめて転職してしまったので、新しい病院で私のことを採用してもらえるかは正直なところかなり不安でした。

 

私のどこが良くて採用していただけたかは今だに聞いていないのもあって、(誰が面接官だったか覚えていないというのもあるけど・・・。)

 

正直よくわかりませんが、ほんとうに穏やかな人ばかりの病院なので、よく「友人にあまり怒ったりしないね。」といってもらえる私の性格が、病院に合うと思っていただけたのかなと勝手に思っています。

 

温厚な性格でよかった!!

看護師としてのお給料について

まだ新卒の新人なので、これからの昇給になどについてはよくわかりませんが、同じ大学を出て看護師をしている友人たちと話していると、今の病院は基本給は少しほかの病院より低め(18万円)のようです。

 

その代わりに夜勤手当や、子供のいる人への家族手当は高めに設定されているようです。有給休暇もきちんと取得でき、福利厚生も整っているのでお給料に関しては特に不満はありません。むしろ、トータルでは貰えるお金などもよくなったのではないでしょうか?

「将来結婚」「子供の熱にも対応」など、臨機応変に働き続ける病院であること

私の病院はほんとうに長く働き続きたいと思える病院です。実際あまりやめる人がいなくて求人を出していることも少ないようなので、良いタイミングで巡り合えてよかったなと思います。

 

子供の急な熱などにも快く対応している環境なので、今のところ予定はありませんが、将来結婚、出産したあともこの病院で働き続けたいです。

 


以下は三人目の看護師さんの体験談です。

【三人目の体験談】新卒で総合病院小児科に就職するも夜勤勤務で看護師職が嫌いになり転職したんだけど…

 

私は新卒で総合病院に就職しました。小児科に配属され、厳しい新人教育と夜勤勤務をする中で、段々看護師という仕事が好きではなくなってしまいました。

 

仕事は過酷ながら、給料は期待できず、一生懸命にしているけれど、技術力が足りないとあまり評価もしれません。

 

また、プライベートの時間も勉強や研修などであまりなかったことで疲労もどんどん蓄積し、看護師という仕事が嫌になったのです。同じような理由で毎年同僚が退職していく姿を見ていました。

 

私もいつかと思っていたのですが、看護師となって3年目にようやくその勇気を持つことが出来、転職活動を始め転職を行うようになりました。その時の転職の体験談をお話っせていただこうと思います。

 

転職先の病院は条件を重視して選ぶ

転職先を探す時には、条件をいろいろと決めて探しましたが、私の場合は、とくに給料は実家暮らしだったので、重視しませんでした。

 

働いた分は、きちんともらえたらいいという感覚だけで、その他の条件を重視したのです。

 

それがシフト制や残業。また休みがしっかり確保できるかということでした。それを軸に転職先を探した結果、新しい職場として100床くらいの中規模病院の健診センターの仕事を見つけることが出来たのです。

 

ここでは日勤のみで夜勤はなく、残業もほとんどないというところでした。本当に残業がないのは素晴らしいと思います。

 

また土日がちゃんと休みというところも魅力的な条件でしたので、すぐに面接を受けたのです。今、考えてみると、土日すら休みでないというのはとてもブラックな総合病院だったんだなと感じています。

 

検診センターの面接を受けて、すぐに採用が決まる

面接を受けた時に聞かれたことは、採血が出来ますかという点でした。私の場合は小児科で採血の技術は習得できていたので、その点には、自信があり、すぐに採血は出来ると答えることが出来ました。

 

その点が採用に決め手になったのではないかと思います。

 

転職先の検診センターの病院ではじめに感じたこと

健診センターではじめに感じたことは、病棟看護師とはまた別の楽しさと大変さがあるということです。健診センターには、毎日健診のためにたくさんの人が訪れました。

 

基本的に健康な人が訪れるのですが、あまり待ち時間が長いとクレームなどもでます。

 

また採血などの失敗なども許されません。そのために日々緊張の毎日でした。しかし、たくさんの患者さんを誘導してすべての健診がスムーズに終わるように進めていくということは、目に見えて結果がわかりやすく、やりがいがあると感じました。

 

検診センターに転職して良かったと思うところ

新しい病院へは自宅から車で通っていました。自動車で15分という距離でしたので移動時間にあまり時間も取られず良かったと感じました。

 

また転職して良かったと感じたことは、サービス残業がなくなり、週末の休みがあるためにプライベートが確保できたことです。

 

給料は夜勤がなくなった分以前より3万円位減ったのですが、その分転職のメリットが大きかったので、不満はありませんでした。

 

健診センターは看護師として長く働けるところだと感じる

実際に転職をしてみると、健診センターはとても働きやすく、看護師として長く働けるところだと感じていました。

実際結婚して転居するまでの2年間をずっと働き続けることが出来ましたので、私にはとてもあっていた職場だったと思います。本当に検診センターに転職してよかったと思っています。

 

実家暮らしで看護師をしている人は、検診センターへの転職は結構おすすめできます。


 

以下、四人目の看護師さんの体験談になります。

【4人目の体験談】認定看護師のいる病院に28歳の男性看護師が転職を決断した結果

実家で家族に介護が必要となり、長期的に見て介護要員として力を発揮しなければいけない状況でした。市の中核をなす総合病院に勤務しており、その職を捨てて地元に帰る事には正直抵抗はありました。

 

しかし、その時に転職を避けたとしてもその後も直面する問題であり、ある程度経験を経てからより転職するより若いうちに転職し、長期に働いたほうが良いと決断しました。結婚前に移動しておいたほうがいいと考えたのも正直なところです。

 

男性看護師の転職は一生の仕事をどう選んでいくかという悩みもついてきます。私も例にたがわずその点でも悩みました。

希望条件とその理由

転職の大きな要因として【介護要員となる可能性】が高く、福利厚生の面で超過勤務がない・有給消化など休暇面で優遇されているというのも避けられない条件でした。

 

転職前の職場では有給消化は年間10日前後、休みの希望は月1~2日程度でそれ以外に急な休みが発生した場合などは月のシフトをやりくりして休み移行するような職場でした。

 

また他院に働く看護師に話を聞いても決して特殊な環境ではなく、転職先でもそれは覚悟していました。【ワークライフバランスに力を入れている病院】を第一条件にしながらも諦める気分はあり、教育面の充実がその中でもあればと思っていました。

 

ハローワークで福利厚生は充実していなかった

地元の病院を調べたところ、福利厚生が充実しているところがあるという情報を耳にしました。家族や知人・友人からの情報でしたので、自分の手で真偽を確認する必要がありました。まずは身近なハローワークに確認すると、ハローワークでは求人は出ていませんでした。

 

しかし、話を聞くと有給消化や残務ゼロに力を入れており、問い合わせる価値はあるということでした。

 

転職サイトなども考えましたが、狭い地域ですので実際の福利厚生(有給消化や職場環境)については口コミと地域密着のハローワークが活用できると考え優先しました。

 

その後、ホームページも確認しました。今は認定看護師などをホームページに掲載している病院も多く、認定看護師がいる病院は少なくとも上層部が看護教育に力を入れていることが伺えるからです。

 

自分の希望する福利厚生面と教育面から選び方を選択したつもりです。

 

逆に給与面などは求人をみれば乗っていますし、転職サイトであれこれ探すよりも希望にあった探し方だったと思っております。

 

転職先を決めた理由

福利厚生の充実していると聞いた時点で半分決定していた気もします。

 

ハローワークでも有給消化率を提出していたようで、信頼できる情報でした。

 

教育システムや業務内容については流石にハローワークでは具体的なことは判断できないので、ホームページでも同時に調べ、認定看護師が在籍していることがわかり、教育プログラムにも希望が持てました。

 

実際に病院に問い合わせ見学・相談に行くと、「あなたの都合に極力合わせられるので、都合を言ってください」と言われたことが好印象だったのを覚えています。院内の様子を見てきましたがそこでは印象に残ることは正直ありませんでした。

 

しかし、見学後に認定看護師が今後私とどう一緒に働きたいかというヴィジョンを提示されたことに教育面での安心を覚えました。

 

急性期のダイナミックさはなかったが・・・

実際に働き始めると、有給完全消化は本当で仕事と生活の両立がこれほど重要なことだと体感しました。仕事内容ややりがいについては、急性期の様なダイナミックさは薄れていますが、人として患者と触れ合うという点では療養型で新たに目指すものを見つけられました。

 

迷ったときに上司や認定看護師が相談を受けてくれましたが、同じような経験をした人の話は私にとっては本当にためになる話でした。

 

看護には【診療の補助】と【療養上の世話】の大きな柱がありますが、療養型では【療養上の世話】に重きを置いた看護を極めることができます。

 

これから転職を考えているあなたへのアドバイス

転職は本当に戸惑いや不安が付きまとうものだと思います。また人により状況も異なり、希望条件も変わってきます。私のように中央から地方に移る場合、給与面と教育面での不安が付きまとうと考えられます。

 

給与面に関しては確かに減額することが多いですが、逆に福利厚生がしっかりしていれば生活自体は充実すると私自身は体験しました。

 

心の潤いはお金だけではないと実感しています。生活が満たされれば仕事にも向き合いやすく、また教育に関しても以前の過密なスケジュールより自分に合った学びができるように感じます。現在は自分が選びさえすれば外部教育も充実しています。

 

教育システムを作っていくのも逆に楽しみがあります。いろんな視点で考えると転職のマイナス面もプラスになることがあるので頑張って下さい。

 


以下、5人目の看護師さんの体験談です。

【5人目の体験談】看護師の私は大学卒業後、大学病院の外科病棟を辞め個人クリニックに転職した話

看護師が転職で職場を移ろうとした時、迷いが多いと思います。この資格を持っていると、病院、老健、検診センター、クリニック、、様々な場所で働けるからです。

 

迷う前に自分が大事にしているのは何かを考える必要があります。筆者は卒業後直ぐ、大学病院の外科病棟に就職した。

 

そこの大学病院は教育も充実していましたし、看護師は、看護だけをやればいいので専門性も高く、やり甲斐がありました。

 

しかし、重症の方、難しい疾患の方が多く、精神的にも肉体的にもきついと感じました。結婚のため、大学病院を辞め、自転車で5分の近所の個人病院へ転職しました。

 

若くて良く働きそうだと思われたのだと思います。ここを選んだのは、負担が少ない方が家庭と両立しやすいと思ったのです。自分のやりがいよりも家庭を優先と考えた為です。

 

ベテラン看護師に教えるのは難しい

クリニックに移って直ぐは辞めたくて仕方なかったです。

重症がいない患者さんがいないため、必死に勉強しなくても業務がこなせることが物足りず、つまらないと感じたからです。

 

また、クリニックで働くナースの知識が薄く、教える必要がありました。年下で経験のあさい私が年配のベテランに教えるのは、とてもやりにくく感じました。

 

しかし、環境や働くスタッフが違っても看護の対象が患者さんであることは同じ。

そこでどんな看護ができるかを考えていくことがコーチングスキルを伸ばすコツだとも思いました。

 

採血や点滴、消毒、縫合介助はどこも一緒

採血、点滴、縫合介助、消毒、使う看護技術はどこも同じ。自分のなかで使える技術は衰えないように努めていく、、。それが自分の経験の貯金だと考え、行動しました。

 

同じ技術でも、大学病院の年収約460万に比べ、個人は380万、、大幅に年収がダウンしたことはなかなか受け入れられなかったものですが、、。

 

たまるのはお金だけじゃないと言い聞かせていました。

 

医療の道か、家族との道かの選択

理想の看護は諦め、今ある環境でいきようと決めたことは良かったと思います。体が楽だと、家で家事をする気力がわきます。

 

それが夫の喜びとなり、夫の喜ぶ姿が自分の幸せになったからです。

 

やはり、家庭を持った場合、特に女性の場合は仕事を取るか、家庭を取るかの2択を迫られる状況がいずれ来ると思いますが、私は仕事よりも家庭を重視して選ぶ決断をしました。

 

最後は、あなた次第

私は理想の看護が出来る環境より、家庭と両立しやすい職場を選びました。仕事がきつくてぐったり疲れているより、家で笑顔でいてくれる方がいいと、夫に言われたからです。

 

その意見を取り入れ、クリニックを選んだのは自分自身。辞めたくなった時は、自分で選んだのだから、きっとやれる、信じよう。と毎日自分に言い聞かせました。

 

 

結局は自分がどうなりたいかの選択になると思います。

クリニックは転居のため、3年ほどで退職しましたが、そこでの医療経験も、今では良い思い出です。


以下、6人目の看護師さんの体験談です。

【6人目の体験談】看護大学卒業後の病院から転職せざるを得ずベテラン看護師があれで?

 

私は、高校を卒業して、地元の埼玉県の看護学校に入学しました。

 

看護師など医療関係のお仕事をしている家族や親せきはいませんでした。父親が病気で亡くなったのが、看護師になろうと思ったきっかけです。

 

父親の看病をしていた時に、本当に一生懸命に対応してくださった病院の方々を見て、私も人の役に立ちたいと考えました。看護学校を卒業して、実習などでもお世話になった総合病院に看護師として就職しました。

 

総合病院での看護師としての私のお仕事は?「夜勤なの?」

定期的に夜勤がありましたので、体力的には大変でした。

 

でも、責任感のあるやりがいのあるお仕事だと感じていました。夜勤、日勤という仕事は、どうしても不規則な生活になりますから、体調管理には気を使いました。

 

「目が・・・そんな」母親のことで転職を考える

母親は、もともと体が弱い方でした。そのうえ、目が悪くなってしまい、夜勤のお勤めが大変になってきました。

 

自分の都合で「夜勤はできません」という訳にもいかないので、夜勤の日には親戚のおばさんにお願いしていました。病院関係の方にお願いして、個人病院に移ることはできないかと探し始めました。

 

「車から自転車に?」個人病院に転職

幸い、この総合病院から独立して、個人で開業している先生の病院に移ることが出来ました。内科、小児科の個人病院でした。先生方の横のつながりで紹介していただくことが出来ました。

 

総合病院の場合には、時間が不規則でしたから自宅から車で通勤していました。こちらの病院であれば、自宅からも近いので自転車での通勤も可能だと思いました。

 

ベテランの看護師が移ってから感じたことなど

苦労したことと言えば、ベテランの看護師さんとの接し方でしょうか。

 

総合病院では、看護師もたくさんいますし、異動もありました。でも、個人病院では異動はありません。しかし気難しいベテランの看護師さんとの接し方は、とにかく気を使いました。

 

レセプトなど、自分のやり方に合わないことはとことん怒ってきます。転職することで人間関係が変わってしまうため、変な性格の看護師がいると転職したとしても、嫌な気分は変わりません。

 

良かったことは、なんといっても夜勤がありませんから、規則正しい生活が出来ることです。これはとても大きな違いです。

 

遅番・早番はありますが、病院に泊りにならないので転職前と状況が違います。

 

「転職して給料は下がった?」お仕事の状況など

転職採用していただいたのは、前述のように、こちらの先生が、元は総合病院に勤務されていたので、そういった関係で採用していただきました。

 

給料については、勤務時間などを考えれば、下がったのは仕方がありません。私も納得の上です。通勤は、天気が良ければ自転車で通っています。

 

雨の日や、何か用事があるときには職員用の駐車場がありますから車で通勤させてもらっています。

この部分の自由度が効くのは転職して正解でした。

 

「1日ずっとか・・・」母親の面倒を見ながらのお仕事

母親も、一日ずっと面倒を見なければいけない訳ではありません。夜勤がありませんから、親戚のおばさんに頼むこともなくなりました。面倒を見ながら、今の病院で、お仕事を続けていけたらいいなと思っています。

 

今では、親しい看護師さんもできましたし、お仕事にも慣れました。今の考えでは、少なくとも、私が結婚して子供が出来るまではお勤めしようかしらと思っています。

 

でも、「私の結婚は何時の事やら〜」今のところは、まだまだ先のことになりそうです。

うん。結婚したいですね。


 

下が七人目の看護師さんの体験談です。

【7人目の体験談】急性期病院からリハビリテーション重視の病院に転職したら有給消化余裕だった

 

私が看護師として元いた急性期病院から転職した話をしていこうと思います。

看護師の方の参考になれればうれしいですね。

 

なぜ、その病院に看護師として転職しようと思ったのか?

元々勤務していた病院は、重症患者を受け入れる急性期病院でした。そのため、緊急入院や手術もあり忙しく、残業も頻回にありました。

患者さんも重症度の高い人が多く、精神的にもストレスでした。ゆっくり仕事ができる病院で働きたいと思い、回復期リハビリテーションを中心とした病院に転職しました。

 

その病院に転職してみて最初に感じたこと

以前勤めていた病院よりも雰囲気が明るく、看護スタッフにも余裕があると感じました。患者さんは症状は安定していて、社会復帰に向けたリハビリテーションを行っています。

 

治療流心だった以前の病院よりも、患者さんと落ち着いてしっかり向き合えると感じました。

 

また、看護職以外のリハビリテーションスタッフとのつながりが密にあり、チームワークをとても大切にしている印象がありました。

 

別の病院に転職して大変・苦労したこと

リハビリテーション看護は未経験だったので、最初は自己学習をしたり、先輩看護師の指導を受けながら新しい業務を覚えました。

 

病気を治すのではなく、患者の能力を引き出すという新しい役割が求められるので、慣れるまでは大変でした。最初は、前の職場の感覚がなかなか抜けませんでした。

 

新しい勤務地への交通手段は?

電車で通勤をしています。2駅程度で、通勤時間も短くなりました。

 

その病院に転職してとても良かったと思うこと

以前の病院のような忙しさや精神的ストレスがなく、ひとりひとりの患者さんと丁寧にコミュニケーションを図ることができます。

 

また、今の職場では残業も少なく、休日が多いです。有給休暇もほぼ100%消化できます。そのため、プライべ―トもとても充実しています。

 

仕事に追われていた前の職場よりも、日々の生活に余裕ができました。家族や友人と過ごす時間が増えたことがうれしいです。自然と笑顔も増えて、悩み事が減ったなと思っています。これが仕事にも活かせていると感じてます。

 

自分の何が良くて病院に採用されたといえば・・・

急性期病棟で3年間経験を積んだことが、面接において看護部長から評価されました。転職先のリハビリテーション病院は、症状が安定している患者さんが多いですが、稀に急変もあります。

 

そのようなときに対応できる力を前の職場で身に付けたことをアピールしました。また、リハビリテーション看護に取り組みたいという意欲が認められて採用されたのだと思います。

 

看護師の給料の相場と自分が頂いた給料とを見比べて?

基本給や夜勤手当は前職場と同じ程度です。残業が減った分、残業手当がなくなり、手取りは3万程度下がりましたが、満足しています。

月収は手取りで26万前後です。

 

有給休暇と認定看護師取得も推進してくれる職場だった

私はできるだけ長く勤めたいと思っています。今の勤務先は、有給休暇が取れやすいことはもちろんですが、

 

院内保育園や育児休暇制度もあるので、女性が結婚・出産しても長く勤められる環境だと思います。この環境はやはり大きいですね。安心して子供を産むことができるなと思っています。

 

また、キャリアアップや認定看護師資格の取得も推進してくれる職場でした。

 


以下、八人目の看護師さんの転職した体験談です。

【8人目の体験談】20代看護師が眼科の個人院に転職。40代でまた転職した話

20代で看護師免許を取得し、総合病院の整形外科病棟で1年ほど勤務した後、眼科の個人病院に転職し、3年ほど勤めたのちに退職して専業主婦となりました。

 

再び、看護師の仕事を始めたのは、40代になってからですので、かなりのブランクがあります。

 

まず働き始めたのは、中規模の整形外科の個人病院でした。45歳の時に再び転職し、現在は眼科の個人病院(20代の頃とは別の病院)で働き始めて、2年になります。今回は、40代になってからの転職についてお話したいと思います。

 

 

長いブランクの後働き始めた「整形外科の個人病院」

以前勤めていたのは中規模の「整形外科専門」の個人病院でした。外来・手術室・病棟での仕事がありましたが、私が配属されていたのは「病棟勤務」で、もちろん夜勤業務もこなしていました。

 

救急患者の受け入れも行っており、地域の病院で他に受け入れ先が少ないため、「整形外科」とは名ばかりで、ほぼ「内科病棟」のような状態でした。

 

しかも慢性的な人手不足が原因で、日勤でも帰宅するのは21時や22時になることがほとんどであり、手術室との掛け持ちの仕事を要求されることもありました。

 

仕事を辞めた理由とは?

病院側にももちろん理由はありましたが、自分自身にもあったと思っています。

 

病院側の理由としては「とにかく人手不足で忙しい」「救急患者の受け入れにより、さまざまな知識が必要になり勉強が大変」などでした。

 

自分自身の理由としては「ブランクが長すぎ、以前の経験期間も短かったため、仕事についていけなかった」「積極的な努力が足りなかった」「体力的にも無理があった」などでしょうか。

 

 

ただ、お給料の額や、人間関係などはとても良かったので、辞める決心がつかず、気力で仕事を続けるような形で、3年ほど勤務しました。最終的には体調を崩して休職し、そのまま退職する運びとなりました。

 

新しい職場は「眼科の個人病院」

「眼科の個人病院」を選んだ理由は「以前眼科で働いた経験があったこと」や、「特殊な眼科での業務がわりと好きだったこと」「体力的にも眼科の仕事ならこなせるのではと思ったこと」などです。

 

採用された理由は、たぶん、以前働いた経験が決め手だったと思います。

 

体調のことも考えて、パート職として働きたいと思い、割と規模の大きな病院を選びました。小規模な病院だと、看護師が一名だけという病院もありますので、パート職で雇ってもらうのは難しいからです。

 

勤務先までの交通手段は、マイカーで10分ほどですので、通勤はほとんど苦になりません。転職してみて最初に感じたのは「働きやすい病院だ」ということでした。院長先生がとても、おおらかな方なので、職員がのびのびと仕事をしている雰囲気があり、人間関係がとてもよい病院です。

 

 

転職してみて大変だったことと良かったと思うこと

大変だったことは、想像していた以上に仕事が忙しいという事でしょうか。

 

「眼科」というと楽なイメージがありますが、大規模な病院になると、外来・手術・病棟の勤務を少人数の看護師で行うことになり、他の科と違って、ほぼすべての患者さんの視力検査などの眼科特有の検査を、看護師を含むスタッフで行うことになります。

 

その点は、やはり大変だと感じます。

 

逆に良かったと思うことは、「好きな仕事ができるということ」「重労働がなく、体力的に楽であるということ」「経験を生かせること」などで、転職時の判断は間違っていなかったと感じています。

 

ただ、やはり、お給料は以前の職場に比べて、ずいぶんと下がってしまい、ほぼ半分くらいになりました。けれども、お給料と仕事自体を照らし合わせてみると、以前の仕事では「足りない」と感じていましたが、今の仕事では「まあ、このくらいだろう」と感じられますので、満足度は高いかもしれません。

 

働き始めて2年になりますが、定年まで、ここで働きたいと思っていますし、できれば定年後も働けたらいいなと思っています。

 

眼科の個人病院に転職した40代を振り返ってみて

私が転職したのは、40代ですので、記事を読まれている方々にとっては少し先の話になるかもしれません。

 

ただ、20代、30代の方々に感じ取っていただきたいのは「将来、体力的に無理だと思える時期がくる可能性がある」ということと、「20代、30代での経験や選択がその後の看護師生活に大きな影響を与える」ということです。

 

今回の転職を経験して私自身が思ったことは「もっと若いうちに総合病院などで、しっかりと経験を積んでおけば、最初の職場で、もっと頑張れたかもしれない」という後悔と、

 

「眼科での経験をつんでおいて良かった。自分がその仕事が好きだったという感覚に従って、職場を選んで良かった」という半ば相反する2つの思いです。

 

どちらも本音ではありますが、今現在の自分自身の実力や体力、経験などから総合的に判断してみると「眼科の個人病院」で働くという選択が、正解なのだと思っています。


 

九人目の看護師さんですが、こちらの方は介護ホームに転職されています。

【9人目の体験談】クリニックから介護ホームに転職したら介護士と喧嘩に?

 

私はもともと看護師でした。しかし、問題が起きて、介護ホームに転職をせざる得なくなりました。

今回はその体験を元に、話していきたいと思います。

看護師が介護ホームで働く場合に注意するべき点もこの記事でわかるかと思います。

 

年齢が高くなると好条件での転職は難しくなる

看護師というのは、接客業や販売員などの他の職業に比べると就職先も多く、転職には困らないといわれている看護職ですが、年齢が高くなると好条件の転職は正直難しいというかできなくなります。

世間で言われているほど、転職が簡単な業種ではありません。

私は長く務めた病院を退職し、クリニックに転職しましたが、クリニックは仕事も簡単で夜勤もなく負担も少ない一方、休日が少く勤務時間が長い割には給与が少なく、再び転職を考えることになりました。

しかし、体力的にも病院への転職は自信がなく、仕事量と給与のバランスを考え、老人ホームへの転職を決意しました。

 

老人ホームと病院とでは「看護師」の役割は大きく違う!

転職した老人ホームでは、慢性疾患に加え認知症を患う高齢者が多く入居されていました。

そこでの看護師の仕事は、毎日の健康状態の把握と入浴やレクレーションの実施が可能かどうかの判断、介護職と一緒に排泄や食事の介助も行い、また急な体調の変化や転倒、食事の誤嚥などのトラブルに対する対処です。

 

施設で生活されているのでおおむね体調は安定している方ばかりかと思いきや、かなり健康状態が不安定な方も多い状態で、医師もおらず、病院のように検査手段もない中で、体調の変化を見逃さないようにしなければならない大きな責任があります。

 

なぜか対立する介護職との協働

病院とは異なり、老人ホームでは多くの介護職と一緒に仕事をしなければなりません。

看護師が健康管理を行う専門職であれば、介護職は生活全般をその入居者に合った最適なものにする専門職であり、両者の協力は欠かせません。

 

しかし、ほとんどの老人ホームなどの介護施設では、「看護師」と「介護職員」は対立する関係にあり、協力しあわないがために、入居者やご家族が不利益を被る事態が結構あります。

 

看護師は、健康面での専門的な判断を行う仕事の性質上、介護職が行うケアの方法に指示をしたりすることがありますが、これを威圧的と捉えられることがあり、指示を無視されたり、必要な報告や連絡を看護師が受けられないことがあります。

 

また、転職間もない看護師は長く勤務している介護職に指示できないことという空気感もありました。

 

介護職の側は、排泄や移動のケアを看護師が手伝わない、という不満を抱いていますが、慢性的に人手が足りない老人ホームでは、看護師の求人募集の際に「介護は介護職が行います。」と謳っているところも多く、介護をしないつもりでその介護ホームに転職してくる看護師も大勢います。

 

明らかに、求人募集案内文と実態がマッチしていません。ここをどうにかしない限り、看護師と介護士は理解し合えない状況が続くでしょう。

 

そのため、これを読んで、看護師は看護師として病院やクリニックに転職できなくなっても、介護ホームに行けば安心などとは思わないことです!

看護師として、介護ホームに転職する場合には、遥かに人間関係が難しくなると覚悟してください。下手したら場所によってはいじめや無視などの状況が出てくることも全然あり得ると思います。

 

病気だけでなく「老い」を学ぶことができる職場が「介護」

老人ホームでは病院と比べて、「病気」の症状の変化や、検査や治療の経過に振り回されることなく、入居者さんの生活や生きてこられた過程に合わせた関わり合いができる場所です。

 

老人男性に例えば、認知症があっても、一人の人間として尊重し、その人らしく生活していけるようサポートする看護は、病院の看護とはまた違った人生経験となります。

 

おのずと自分の生活や人生を見直すきっかけにもなり、少し大げさかもしれませんが、人生観が豊かになる職場です。

言い換えれば、多くの人生パターンを間近で観ることができると言えるでしょう。ぜひ、このような状況を上手く利用できる人間になっていただきたいです。

 

老人ホームは即戦力が求められます。

私が転職した老人ホームは、経験5年以上の条件がありました。多くの老人ホームでは新卒や臨床経験のない看護師の採用は難しいようです。

病院に比べて教育システムが整っていないことや、一人で仕事をすることもあり、基本的な看護技術を身に着けた経験者が採用されます。

 

新卒の看護師を育てる余裕のある資金体力のある介護ホームはそうそうありません。転職してから学ぼうという甘い考えは捨ててください。その考えは絶対に介護士の方に反感をもたれる原因ともなります。

私自信は、病院やクリニックで20年の経験があることや「循環器科」「消化器科、」「呼吸器科」「整形外科」など、高齢者がかかりやすい多くの医療領域での経験があったことが介護ホームでも採用につながったと思っています。

 

この介護に関係ありそうな機関での職務経験がないと、採用されづらいかと思います。もちろん、私の働いている介護ホームでの話ではありますが、多くの介護ホームがこのような状況だと聞いています。

 

老人ホームは病院に比べると給与は安い

私は病院などの医療経験を加味し、給与が高めに設定されていましたが、病院の退職時と比べると平均5万円/月ほど給与は安くなりました。

ほとんど定時に終業するため、時間外手当などもつきませんでしたが、人事考課によりボーナスの加減や、昇給がある場合もあり、給与システムが整った施設ではありました。ブラックな仕事環境ではなかったです。

 

40代の転職には老人ホームも一つの選択

老人ホームも規模や業務形態など様々ですが、この職場は企業系の施設であり、給与や福利厚生なども整っており安心して働ける職場です。

 

40代での転職で、正社員としての就業を考える場合は、こうした体制のしっかりとしたところを選ぶことも失敗をしないコツかもしれません。

人間関係などは、どこの職場にいっても大なり小なりの問題はあるようですので、「好条件」なのだから、人間関係は難しくなるという割り切りが看護師が介護ホームで働く場合は絶対に必要だなと思いました。

この私の経験があなたの転職時の口コミや評判として参考になれればうれしいです。




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