バイト代を貯めては海外旅行に出かけていたフリーターの頃にしていたバイトの話です。
デパートなどで販売されている高級洋菓子メーカー、アンリ・シャルパンティエの工場でクリスマスの一ヶ月前頃からバレンタインにかけての時期にバイトしていました。
店舗は全国各地のデパートなどにあるのですが、工場は兵庫県西宮市にあるんですよね。これはあまり知られていないと思います。
そこから自転車で20分程度のところに住んでいるので、自転車で通勤していました。
いまも工場の近くを通ると、洋菓子に使用するバターなどの甘いおいしそうな匂いが漂ってきて、思わず洋菓子を食べたくなってしまいます。
この記事の目次
憧れのアンリ・シャルパンティエで洋菓子づくり
仕事内容は至極単純で、アルバイトをはじめた当初はクリスマス商品のシナモンクッキー作りでした。朝から夕方まで、ひたすらクッキーの型抜きや梱包を行っていました。
少し技術の必要なクッキーの生地づくりは社員さんが行っていましたので、アルバイトの仕事内容は、本当にごく簡単な行程のみでした。
マカロンの裏側を知る…
たまにヘルプでほかの作業を任じられて、マカロンの皮をみて形の悪いものを選り分けるという作業や、簡単な飾り付けをするというようなこともやりました。
マカロンの皮は作るのが非常にむずかしく、それは社員さんがやっていたのですが、それでも大量に廃棄するものが出てきてしまいます。
マカロンってお店で買うと高く、アンリ・シャルパンティエのマカロンともなればなかなか気軽には買えない値段なので本当にもったいない!とゴミ捨て場に持っていく度に思っていましたね。
いよいよクリスマスシーズンの繁忙期に突入!
それから、クリスマスがいよいよ近づいた12月第二週目くらいになると、クリスマスケーキ作りに突入していきます。その頃になるともう、工場全体はさながらクリスマスケーキ工場の様相です。
かなり忙しくなって、工場は24時間体制となり、深夜バイトの方たちが新たに加わります。工場をいちいち止めずに、ずっと回転させる方が効率よいのでしょうね。
そこまで稼働しないと間に合わないということもあるでしょうが…。
見た目も芸術的にすばらしいアンリ・シャルパンティエのクリスマスケーキ
当然、スーパーで売っているようなものと比べると値段も高いですよね。
あんなクリスマスケーキを、アルバイトが作れるのか…と心配していたんですが、アルバイトに任される作業は単純なもので安心しました。
わたしはほとんどひたすらにケーキのスポンジの間にイチゴを置くという作業をやっていました。
ひとつひとつの単純な作業工程を終え、最終的にできあがったクリスマスケーキは感動もの!
アンリ・シャルパンティエのメリットとデメリットは?
メリットは間違いなく、廃棄するスウィーツを食べることができることです。
廃棄するスウィーツの一部は、昼食のときに誰でも自由にとって食べられるように置かれていました。
アルバイト仲間は喜んで食べていましたが、社員さんは食べ飽きたのか、糖分が多く太るのが嫌なのか?栄養が偏るのが嫌なのか?何か特定の原材料が入っているから嫌なのか?
他に理由があるのかわかりませんが、食べている人はほとんどいませんでしたね。
デメリットはあまりないのですが、強いて言えば、一日同じような姿勢で立ち仕事なので、足の裏が堅くなることくらいでしょうか…。
人間関係も良好な職場
集中力のいる作業もありますし、それぞれ従事している作業が違うのでみんな黙々と仕事をする環境でした。
それに、マスクや帽子で顔はお互いに目しか見えないですし、昼食のときくらいしか顔を合わせることってないんですよね。
特に仲良くなったということもないですが、偉そうにする先輩もおらず、人間関係でしんどいということはなかったです。
気になる時給は?
アルバイトする際にやはり気になるのが金銭的な事柄。アンリ・シャルパンティエは、一日7時間の勤務で、時給950円でした。
ごくたまに残業をお願いされることもありましたが、やはりきちんとした企業で、残業代もきちんと支払われました。
いまはわかりませんが当時は社食もあり昼食を安く済ませることもできましたし、1〜2ヶ月で集中して稼ぎたい方には合っていると思います。
いまでもたまに、アンリ・シャルパンティエでのアルバイトが懐かしくなることもあるくらい思い出に残っています。
特別なお祝いなどには、ここのスウィーツを贈ることも多いですし、クリスマスケーキはいまでも毎年、アンリ・シャルパンティエで買っています。
わたしはただのアルバイトですが、将来パティシエになりたい方には特におすすめしたい職場です。